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これより再生されるのは 今に繋がるさして遠くない日の物語である。 |
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そこへ1人の女が入り口の布をめくって顔を覗かせた。 あ! 良かった。揃ってますね。 向こうの天幕でいつもの話し合いですよ。行きましょう。 何か変な事とか無いですか? |
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顔を覗かせた女の説明をじっくり聞いていた少女は 投げられた問いに首を振って答える。 何も無いです。 |
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それなら良かった。 巡り初めは何があるか分からないから……。 他の皆も無事だから、今期は安心ですね。 女は不安げな顔をしながら自身に言い聞かせる様にそう言うと、 一転して明るい表情を浮かべる。 さ、行きましょうか。 |
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先程とは別の天幕に、5人が円形に座っている。 やや開き気味の天幕の入り口には先ほどのバンダナの女が居り、 見張りをしながらも会話を聞いている様子である。 |
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問題無いわ。魔法も使えそうよ。 |
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もうここに用も無いだろう。 今回は何処に行く。発つなら早い方が良いぞ。 やりとりを見ていた茶髪の男は、苛立つようにそう言う。 |
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その言葉を聞いた金髪の男はメモをしまいながら 相手と目を合わさず応答する。 ええ、ええ。今期は皇国へ。 いつもの経路で参りましょう。荷物を纏めて直ぐに出発です。 |
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数週間後。イズレーンに着いた一行は 拠点にする宿に無事泊まれたものの、 数日前から体調を崩していたサマロの事を気にかけていた。 |
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朝。1つの部屋に、4人の男女の姿がある。 ローブを着た女が3人の男に語り掛けていたが程なくして終わり、 それぞれが何かを考える様に沈黙した。 |
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金髪の男は床を見つめながら、零す様に一人ごちる。 野営が続くよりもと思ってここまで来ましたが、 少し、急ぎ過ぎてしまったでしょうか……。 どうやら、女が説明していたのは少女の体調の事の様だ。 |
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熱がある訳でも無いのだから、 酷くなる前に此処に来れたのは良かったわ。 可能性を潰す為にも、できれば早いうちに薬を試すなり、 医者に見せるなりしたいのだけれど……。 手持ちは今どうなっているのかしら。 |
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そこへ突如、廊下から部屋に女が入って来た。 ちょ、ちょっと来てください! サマロの様子が……何か、変な気がして……。 慌てて入って来た割に、自信の無い様子で訴えかける。 |
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女を言葉を聞くや否や 目つきの悪い男が血相を変えて部屋を飛び出していった。 |
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出て行く男を目で追った金髪の男は 不安そうにバンダナの女に問いかける。 どういう状況なのですか? |
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問いに答えようとした女よりも早く、ローブの女が言葉を発する。 待って……。 貴女、何か魔具でも触ったの? そう言う女は顔をしかめ、動揺している様である。 |
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え……? い、いや、何も触ってないですけど……。 聞かれた女も、予想外の質問に当惑している。 |
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魔力があるのか? 部屋に居た茶髪の男は名詞も指示語も言わず、淡々とただそれだけ聞いた。 |
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え!? 驚いた女は男の方を振り向く。 |
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さっき部屋を出る時は何も感じなかったわ。 触れてないのに今はハッキリと分かるけれど……。 サマロは寝ているの? ローブの女は曖昧な男の質問に曖昧に答えると 再びバンダナの女に質問を投げる。 |
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え、えっと。昨日からずって起きてなくて。 それだけなら別に変じゃないんですけど。 何て言うか……違和感が……。 |
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目に見えて悪化したという訳では無いのですね。 ひとまず様子を見に行った方が良さそうです。 |
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先ほどとは別の一室に、1人の男と少女の姿がある。 少女は布団に安らかな表情で横たわっており、 男はその傍に腰を下ろして静かに少女を見つめている。 |
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そこへバンダナの女を先頭にして4人が入って来ると 少女へ近づき顔を覗き込んだ。 ……さっきと変わりないですね。 |
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元居た男は4人に場所を譲りつつ口を開く。 確かに、何か変だな。 何処が変かと言われても答えられないが……。 |
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ローブの女は少女の確認もそこそこに 茶髪の男の方を険しい顔で見つめる。 貴方、サマロに触ったの? |
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脈を確認しただけだ。 ……待て、何でそれが分かる? 男は動揺も無く問いに答えるも、女の質問の意図に感づいたのか目を細める。 |
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そう……。そういう事なのね。 返答を受けた女は少女に視線を戻しながらそう一人ごちる。 |
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サマロに膨大な魔力が宿っているという事ですか? |
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魔力かどうかまでは分からないけれど。 何らかの力で溢れているのは事実だわ。 触れた人間に移っているみたいだけれど、 彼女自身のエネルギーが強いという訳でも無いわね。 これで何かの魔物が呼び寄せられるという事は無さそうだけれど……。 |
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その力を貰ったら目が覚めるのか? 部屋に重たい空気が流れる中、 茶髪の男は場にそぐわない程あっけらかんとした調子でそう聞いた。 |
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可能性は無くはないけれど。 その前に確かめたい事があるわ。 チシミア、サマロに飲み物か食べ物を含ませる事は出来る? |
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指名された女は目を見開く。 ええっ、この状態でですか!? |
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驚く相手に眉一つ動かさず、ローブの女は指示を続ける。 ラックとクラリエントはサマロに触らないで頂戴。 触れた事での差異に気づくには比較対象が必要だわ。 口に何かを入れられるのかが知りたいの。 弾かれるのなら薬を試すのは無理だわ。 |
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な、なるほど……。 ええと、それじゃあ少しで良いって事よね。 そう言うと、女は移動し荷物を探り出した。 |
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女が探っている間に、金髪の男が口を開く。 そういえば、先ほどの手持ちの話ですが。 ここまでのモノを売ったとしても 質の良い丸薬や往診を頼むには心許ないです。 1度だけなら可能かもしれませんが、いくつもとなると……。 この状況で野営をする訳にも行きませんし。 |
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傭兵の活動をすれば足りるのか。 |
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遠征を前提に宿を1部屋減らせば少し浮きます。 それでも直ぐにとはいきませんが……。 |
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よし! 準備出来ましたよ! 女はそう言いながら、竹の水筒とクッキーの欠片を手に少女の傍へ戻って来た。 |
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| 皆が見守る中、女は少女の上体を起こすと 栓を抜いた水筒を開いた口へ慎重に傾けた。 筒から出た水は、一滴たりとも少女の口に入る事は無く静かに布団を濡らした。 続けて女はクッキーの欠片を入れようとするが、 何も無いはずの部分で突っかかり、一向に欠片が入る様子は無い。 |
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駄目ね。 もういいわ。ありがとう。 |
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バンダナの女は少女の上体をゆっくり元に戻すと 行き場を失ったクッキーの欠片を隠すように握った。 身体に触ってる感じは普通なんですけどね。 何も食べれないで、大丈夫なんですかね……。 |
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彼女が今何を糧にしているかは、経過を見ていくしか無いわ。 ずっと眠ったままなのかどうかも、今はまだ分からないのだから。 冷静にそう話したローブの女は、身体と共にゆっくりと視線を動かす。 カパッサ。少し触らせて貰ってもいいかしら。 |
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俺をか? 構わないが……。 話を振られた男は、女の申し出にやや驚きながらも片腕を差し出した。 |
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女は差し出された腕に自身の片手を添えると目を細めた。 これなら私でも扱えそうね。 少し時間は要るけれど、貴方達の戦闘能力も上げられるわ。 |
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エンチャントみたいなやつか。それは助かるな。 全く嬉しそうでは無い声色で、淡々とそう頷いた。 |
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それは……貴女の負担になるのでは無いのですか? 肯定する男とは対照的に、金髪の男は危惧を示す。 |
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女は添えていた手を離すと、金髪の男を真っすぐと見つめた。 仮にサマロが起きない原因が『力が溢れているから』だとして、 その力を外に出さないと眠り続けるのであれば、私達が取れる選択は1つよ。 これはあくまで、今の時点での仮説の1つに過ぎないけれど……。 この巡りでの活動予定は、もう決まっているの? |
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女の発言を聞いた目つきの悪い男は、何かに気づいたのか顔を顰める。 おい。 まさか最初からそのつもりで此処に来たのか。 視線は金髪の男に向けられており、女に対しての発言では無いようである。 |
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ええ……。そうですね……。 金髪の男はそれぞれの質問に丁寧に対応する余裕は無い様で、 どちらとも取れない曖昧な返答をした後、言葉を続ける。 采配は、お任せします。 影響力を鑑みて、都合の良い組合せをして頂くのがベストでしょう。 何も無ければ無いで、そのまま続ければ良いだけです。 そう言う男は終始誰とも視線を合わさず、語気も弱々しい。 |
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そう。決まりね。 リーダーは私がやるわ。この力を一番放出できるのは私しか居ないのだから。 女は視線を相手から逸らしながら、覚悟を決めた様にそう言った。 今のところ悪い気は感じないけれど、それぞれの身体の中で この力がどう影響を及ぼすか分からないから、 移った力は早めに使いたいわ。 戦場にはまずチシミアとカパッサが出て、 その後サマロの状態に進展が無さそうなら ラック達も交代で出る形でどうかしら。 |
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ええ。それでお願いします。 金髪の男は目を伏せながら、ゆっくりと承諾した。 |
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結果が分かるまで、サマロには触れない方が良いんだな? |
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ええ。私達が遠征でここを発つまでは避けて欲しいわ。 それまでの間に何かある時は、チシミアにお願いして頂戴。 |
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カパッサさんじゃ駄目なんですか? 指名された女は、そう聞き返す。 特に不満そうには見えず、単純に疑問の様である。 |
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同室なのだから、貴女が適任でしょう。 他の理由も無くは無いけれど……。 それに、戦力を補うなら貴女を強化した方が手っ取り早いわ。 |
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ああ。多く触れた方が力が流れてくるって事ですね。 返答を聞いた女は特に訝しむ事も無く、合点がいった様に手を軽く合わせた。 |
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部屋はどうする。 薬を試せないなら、何か分かりそうなやつをあたるか。 目つきの悪い男は金髪の男にそう問いかけたが、 尚も表情が曇る相手を見てバツが悪そうに目を逸らした。 いや、今のお前の判断はアテにならないな。 ひとまず俺は戻るぞ。 そう言い、男は襖へと向かう。 |
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その時、少女の口が少し動いたが、 部屋に居る者は誰も見ていなかった様である。 |
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何かに気づいたのかそうでは無いのか、 茶髪の男は少女を一瞥すると視線を戻した。 俺も戻ろう。何か変更があったら知らせてくれ。 クラリエントはもう少しここに居るか? |
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問いかけられた男は相手には目を合わせずに、少し考えてから口を開いた。 ……いえ。 少し外の風に当たってきます。 悩むようにそう言うと、ゆっくりと立ち上がる。 |
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そうして男3人が出て行くと 残された女2人がまた意見交換をし始めたが、 少女が目覚める事も、口が動く事も無く時は過ぎて行った。 |
| 指揮英雄:中盤戦 | |
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宿の前に、1人のローブの女の姿がある。 時刻は朝。道に通る人の影は無く、まだ辺りは薄暗さを残している。 女は手ぶらで特に何処かに出かける様子もなく ただただ腕を組みじっと立ち尽くしている。 |
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そこに宿の方から1人の男がやってくると 女に近寄りながら声を掛けた。 こちらに居ましたか。 戦果は上々、上手く纏められて良かったです。 多大に魔力を使われたと思いますが、具合は如何ですか。 立ち尽くす相手を気にする様子も無く、にこやかな表情を浮かべる。 |
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女は相手の声掛けに特に驚きもせず、 一瞥すると特に表情を変える事無く返答する。 問題無いわ。サマロのお陰ね。 ……最も、彼女が目を覚ます気配は無いけれど。 |
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……ええ。それが叶えば言う事は無いのですが。 男は相手の言葉に笑みを消すと、視線を落としそう言った。 |
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沈黙が訪れた後、ローブの女は迷う様に言葉を紡いだ。 もし……。 もし、巡りが " 終わってしまったら " 。 巡ることが無くなって正常な時になってしまったら── そう考えた事は、ある? 男には一切視線をやらず、ただただ遠くを見つめてそう言う。 |
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問われた男は一瞬視線を彷徨わせると 険しい表情で再び女を見つめた。 巡りが無くなって、この不思議な現象が終わってしまえば。 ただ一つの希望であった、"あの日"に戻る事が叶わなくなる……。 今の私達が、最も恐れている事です。 |
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返答を聞いた女は、身体の向きを変え男と視線を合わせる。 そう。 今までも、全部 "あの日" に戻る事で解決して来たわ。 私達が自分達でどうにか出来た事なんて、今の今まで一度だって無いの。 ここに来てから不可思議な現象ばかりだけれど、 その現象が全て無くなってしまったら……私達は、生きてゆけるのかしら。 |
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戦争が終わって、時が戻る事が無くなったら……ですか。 黄金の門は、要らなくなった私達を元の場所に返すのですかね。 真剣に考えているのか居ないのか、男は自嘲気味にそう言った。 全てはなるようにしかなりませんが……。 此度の巡りだけは、勘弁願いたいところです。 |
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少し参った様子を見せる相手に、ローブの女は語気を弱める。 ……そうね。縁起でもない事を言ったわ。 お互い疲れているのね。忘れて頂戴。 |
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男はそっぽを向いた相手を見て、沈んだ表情のまま口角を少しあげた。 ……彼女がいかにこの部隊に必要だったか、身に染みて分かります。 特にあなたにとっては、貴重な話し相手だったでしょう。 巡りが終わっても、見つけますよ。 目覚めさせる方法を。 |
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程なくして2人は宿の中へ戻り、 またいつもの様に1日が始まるのであった。 |
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とある宿の和室に、1人の女の姿がある。 女は同じ部屋で横たわる少女の傍らで、 何かに思いふける様に窓の外を眺めている。 女が見つめる窓の先は明るくも雨が降っており、 外からは時折人の話し声が聞こえてくる。 |
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「入るぞ」 部屋の襖から、男の声が聞こえてくる。 入室の旨を発言したものの、返答を待っている様である。 |
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女はその声に明らかに身体をびくりとさせると 慌てる様に襖の方に身体を向けた。 あっ、どうぞ! |
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返答を聞き、目つきの悪い男が何かを手にしながら部屋に入って来た。 土産を渡しに来た。ミソサ饅頭だ。 紫芋の味らしいが。 そう言い、箱を開けて女に差し出した。 今喰わないなら向こうに置いておく。 |
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ミソサ饅頭……おしおちゃんですね! 紫芋って初めてですよね? 丁度小腹が空いてたので頂きます。 女は分かりやすく嬉しそうに笑みを浮かべると 差し出された箱から1つ饅頭を取った。 |
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ああ。シリールが戻ったら伝えておいてくれ。 この湿気だからな。早いうちに消費した方が良いだろう。 男は箱を閉じ、食べ始める女をよそに 横たわる少女へと視線を向ける。 |
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男の様子を気に留める事も無く、 バンダナの女は上機嫌で饅頭をほおばる。 うん。紫芋も美味しいですね。 たまには自分でも買いに行ってみなきゃよね。貰ってばっかだし。 |
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横たわった少女は眠り続け、 相変わらず微動だにしない。 |
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男の視線に気づき少女に目を向けた女は 饅頭を咀嚼しながら悲し気な表情を浮かべる。 食べられなくて残念ですね。サマロ。 いや、勝手に食べさせられても全然楽しくは無いんでしょうけど……。 起きたら買って渡してあげましょうね。 その時に売ってると良いんですけど。紫芋味。 |
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……ああ。そうだな。 男は話を聞いているのか居ないのか、女に視線を向ける事も無く 少女を見つめながら目を細めた。 |
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女はそんな相手に顔を向けると 残りの饅頭を口に入れながら訝し気な表情を浮かべる。 |
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視線を感じたのか、男は相手の顔を見るとぎょっとした表情を見せる。 ……何だ。 尚も無言で見続ける相手に、視線を彷徨わせて正解を見つけようとする。 戻った方が良いか。 |
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女は怪訝な顔のまま饅頭を食べ終えると 相手の質問には答えずに言葉を紡ぐ。 何か変なんですよね。最近。 何かしました? |
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主語の無い問いに、男は困ったように顔をしかめる。 ……いや、何がだ。 ちゃんと用件を言え。 |
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カパッサは気づいてないかもしれないですけど、 周りの評価が何か変わったんですよ。 ぶすっとしながら女はようやく説明をし始めた。 やれ声が良いだの、センスが良いだの。 前から何も変わってないですよね? |
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何だそれは。俺の話か? 冗談か何かじゃないのか。 男は心底信じられないと言った風に更に苦い表情を深める。 女が嘘をついているとは思っていなさそうなものの、 全く身に覚えが無い様子である。 |
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そうですよね!? 確かに声が良いのもセンスが良いのも事実だけど、 取り立てて今言う事じゃないですよね!? 女は自身の思った通りだったのか、興奮した様子で捲し立てる。 っていうか今サマロが寝てるのに このタイミングでチヤホヤ ワーキャー言われて 万が一の事が起こったら私はサマロにどう説明したら良いんですか!? |
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……いや……。 相手に完全に気圧された男はまともに返せず、ため息をついた。 とりあえず落ち着け。 角部屋とは言え、壁も襖もお前の叫びを耐える程 ぶ厚くは無いぞ……。 |
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女は声のボリュームを落としながらも 尚も興奮した様子で喋り続ける。 大体何なんですか!? サマロが大事って言ったり、そうかと思えばそっぽ向いたり! 最近はもう、サマロも諦めモードだし! 白黒はっきりつけたらどうなんですか! |
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お前……話が変わってるぞ。 男は呆れた様子で再びため息を付くと 女と向かい合う様に畳に腰を下ろし、饅頭の箱を傍に置いた。 まあ良い。この際だから話すか。 お前はずっと "勘違い" をしている様だが……。 |
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勘違いって何ですか!? バカにしないでくださいよ! 男の言葉選びに、女はすかさず食って掛かる。 少し前に笑顔で饅頭を食べていたとは思えないほどの興奮ぶりである。 |
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反抗された男は目を閉じ、顔を半分手で覆いながら盛大にため息をつく。 とりあえず落ち着いてくれ。 お前に騒がれたら俺が喋る隙が無いだろう。 |
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ぐっ……。 それは……そうですね。 窘められた女は下唇を噛みながら唸るように返答すると しかめっ面のまま無言になった。 |
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男はその様子を見て表情を戻すと ゆっくりと話し始める。 サマロは俺に恋心を抱き、お前はそれを応援している。 そんな事に気づかない程、俺が鈍感だとお前も思っている訳じゃ無いだろう。 あのラックでも無い限り、だ。 |
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分かってるなら──! っ。 口をついて出た言葉を飲み込んだ女は、ばつが悪そうに目線を彷徨わせる。 ど、どうして何もしないんですか。 |
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シリールに何か言われなかったのか。 加入が遅かったとはいえ、あいつもバカじゃないだろう。 忠告されて反発でもしたか? |
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どぉっ。言わ……れ、ましたけど。 だから何なんですか。私が悪いって言うんですか!? 図星だったのか、女はしどろもどろになると 再び相手に突っかかる様に反応した。 |
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男は声を荒げる相手に動揺する事も無く、淡々と話を続ける。 お前、駆け落ちして冒険者になっただろう。 随分と散々な相手だった様だが、 今その過去の自分に会ったら、駆け落ちを薦めるか? |
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え。……それ関係あるワケ? そりゃ、止めますけど……。でもカパッサは違うじゃないですか。 話はぐらかしてます? |
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じゃあ、もう1つ聞くが。 宿に借金が全く無かったとして、 あの状況で お前は村に帰る選択をしたか? |
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いや、だから……。私の話は良いのよ! カパッサとサマロの話をしてください! 女はしびれを切らし、苛立ちながらそう言った。 |
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"一度駆け落ちしたら" "二度と村には戻れない"。 男は聞かれた問いには答えず、目を細め小さな声でそう告げる。 俺とサマロも、近づきすぎれば二度と元には戻れない。 お前にこの関係性を絶つ覚悟があるのか? |
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……っ。 それは、どういう。 相手の真意を問おうとしつつも、女は二の句を告げられず沈黙する。 |
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追及できない女をよそに、男は饅頭の箱を取り立ち上がった。 何にせよ、俺は期待に答えられない。 誰も望まない結末を、一人で出しゃばって見せようとするのは止めるんだな。 言っておくが、二度は無いぞ。 そう言い捨てると、振り向く事も無く廊下へと出て行った。 |
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……。 一方的に取り残された女はどうする事も出来ずに、 呆然と男が出て行った襖を見つめ続ける。 |
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部屋に横たわる少女の顔がピクリと動いた様に見えたが、 その様子を女の眼が捉える事は無かった。 |
| ハイ! 今期のRPの解説をしましょうね!7月になっちゃったよ! 【開幕RP①サマロとチシミア】bbs:202864:1~ 恐らく今期最初で最後になるであろう、起きてるサマロのシーンです。 ループでぼんやりしているサマロと、確認しに来たチシミアの会話です。 冒頭のサマロの 何かを思い出した様に掌を見つめた。 というのに 特別な意味があるのか無いのか、はまだハッキリしていません。 前期の終わりに何か持っていたのか、 はたまた自身の身体に違和感があったのか。 しかしサマロはチシミアの問いかけに、何も無いと答えます。 【チシミア】───────────── 何か変な事とか無いですか? ───────────────── 【サマロ】───────────── 何も無いです。 ───────────────── 【チシミア】───────────── それなら良かった。 巡り初めは何があるか分からないから……。 他の皆も無事だから、今期は安心ですね。 ───────────────── 結局完全なフラグになってしまった訳ですが。 サマロは動揺がすぐ出るタイプなので、意図的に隠したというよりは そんな大変な事になるとは思ってなかったという感じだと思います。 【開幕RP②異変とリーダー決め】bbs:202864:7~ 上からすぐ後から始まるRPですね。 この後の活動に影響するので、皆の記憶と状態に問題が無いか確認する 毎回の恒例の会からスタートですね。 書いてませんが、毎回聖国に戻る設定なので、この会話の場所も聖国です。 【カパッサ】───────────── もうここに用も無いだろう。 今回は何処に行く。発つなら早い方が良いぞ。 やりとりを見ていた茶髪の男は、苛立つようにそう言う。 ─────────────────── 【クラリエント】─────────── ええ、ええ。今期は皇国へ。 いつもの経路で参りましょう。荷物を纏めて直ぐに出発です。 ─────────────────── 前期と同じく、手早く言質が取りたいカパッサに それを察知しているクラリエントがテキパキと答えて出発します。 後から出てくるのですが、 傭兵活動をしないとは一言も言っていないのですよね。 傭兵として皇国を拠点にするのはほぼ無かったものの、 実はひっそり生活していた時は皇国を拠点にする事も多々あった(という設定)なので、 クラリエントがスムーズな進行の為にカパッサを罠に掛けています。 珍しく説明文を入れて、道中スキップして続行です。 実質ここからが本題ですね。 ───────────────────bbs:202864:13 数週間後。イズレーンに着いた一行は 拠点にする宿に無事泊まれたものの、 数日前から体調を崩していたサマロの事を気にかけていた。 ─────────────────── オーラムを通ってイズレーンに向かったのだと思いますが、 あと少しという所でサマロが体調を崩したみたいですね。 あまり弱音を吐かないというか、思ったことを言葉にするのが得意では無い彼女なので、みんな心配という感じです。 ─────────────────── bbs:202864:14 朝。1つの部屋に、4人の男女の姿がある。 ローブを着た女が3人の男に語り掛けていたが程なくして終わり、 それぞれが何かを考える様に沈黙した。 ─────────────────── 4人の男女というのは、シリールと男メンバー3人ですね。 今回は狭い宿で部屋を2つとって、男女別れて過ごしましょうという感じなので、朝になってもサマロの状態が変わらない事をシリールが伝えに来たという形です。 それを受けて、進行を判断していたクラリエントが気に病んでいますね。皆んなクラリエントの判断を信頼していますが、当の本人は割と繊細なので何かあると弱々しくなります。 そんなクラリエントにシリールがフォローを入れた所で、 慌てた様子で部屋にいたはずのチシミアがやってきます。 【チシミア】───────────── bbs:202864:17 ちょ、ちょっと来てください! サマロの様子が……何か、変な気がして……。 ─────────────────── 判然としない言い方ですが、何かしらを感じて伝えに来た、という状況です。すかさずカパッサが確認しに出て行きますね。 カパッサが見に行ったので、とりあえず他のメンバーはチシミアの話を聞こうかなとなりますが、シリールが異変に気づきます。 【シリール】───────────── bbs:202864:20 待って……。 貴女、何か魔具でも触ったの? ─────────────────── チシミアは、全く魔力を持たない剣士です。 にも関わらず、部屋を出るときには感じなかった〝魔力の様なよく分からない力〟を彼女から感じ動揺しています。 ラックの発言を挟みつつ、会話は続きます。 【シリール】───────────── bbs:202864:24 さっき部屋を出る時は何も感じなかったわ。 触れてないのに今はハッキリと分かるけれど……。 サマロは寝ているの? ─────────────────── 【チシミア】───────────── bbs:202864:25 え、えっと。昨日からずって起きてなくて。 それだけなら別に変じゃないんですけど。 何て言うか……違和感が……。 ─────────────────── 普通、慌てて知らせなきゃ!と思う時というのは 熱が出たとか汗がひどいとか震えてると言った分かりやすい症状が出た時だと思うのですが、特別な事は起こって無いけど呼びにいかなければいけないと感じたという事で、それはそれで不穏な感じですね。 とはいえ、「嫌な感じ」などとは表現していないので、見てみないことにはさっぱり分からず皆んなでカパッサの後を追う事にします。 部屋に向かうと、静かに横たわるサマロとカパッサが居ます。 【カパッサ】───────────── bbs:202864:30 確かに、何か変だな。 何処が変かと言われても答えられないが……。 ─────────────────── サマロと長きを共にするカパッサも違和感を感じているので、何かがあるのは確かなのだろうという感じですね。 【シリール】───────────── bbs:202864:31 貴方、サマロに触ったの? ─────────────────── 【カパッサ】───────────── 脈を確認しただけだ。 ……待て、何でそれが分かる? ─────────────────── 【シリール】───────────── そう……。そういう事なのね。 ─────────────────── さっきのチシミアと同じく、カパッサにも変化を感じたシリールは「サマロに触ったからでは無いか」という仮説を立てて質問しています。そして返答がYESだったので、サマロが原因だろうと解釈したのですね。 【クラリエント】──────────── bbs:202864:34 サマロに膨大な魔力が宿っているという事ですか? ─────────────────── 【シリール】───────────── bbs:202864:35 魔力かどうかまでは分からないけれど。 何らかの力で溢れているのは事実だわ。 触れた人間に移っているみたいだけれど、 彼女自身のエネルギーが強いという訳でも無いわね。 これで何かの魔物が呼び寄せられるという事は無さそうだけれど……。 ─────────────────── 察しのいいメンバーが多いのでサクサク話が進みます。 6人の内、魔力に造詣が深く感知できるのはシリールだけなので1人の判断になってしまうのが辛いところですね。 |